「家にいたい」が全て正解だと思いますか??(怒)

まず、基本的な前提として

「ずっと家に居たい」と言う方に対して、居ていただけるように考えるところから支援はスタートします。

 

ですが・・・、

中には、実は「家に居ることが本当に幸せなのか・・」という疑問を持たざるを得ない方々もいます。

それは『他者への依存型の方』です。

 

先日の寄り愛カフェという終活カフェのテーマが『ひとり力』についてでした。

参加者の方々には、独身の方であったり連れ添いを亡くされたりでひとり暮らしの方も多く、円になってみなさんとお話をしました。

「朝、昼は思わないけど、晩御飯のときがいつも寂しい」とお話しされる方、「寂しくなったら、お風呂に入ろって言って切り替えます」だとか、「わたしは寂しくなったらお散歩に行って、お花や風景を見たりします」等々、思い思いにお話しくださいました。

みなさん、共通していたのは基本的に、自身の孤独を自覚し、自分の生活の中で、処理できているということです。

 

中には、それが出来ず、他者に頼ることでしか自身の孤独と向き合うことが出来ない方もいますし、更に運悪く、善意だけではない方々に、狙われるような事態になることさえあります。

昨今、宗教関係の問題が大きくクローズアップされたことも記憶に新しいと思います。

そういう方には、安心・安全の担保や、心身の安定のためには、生活を他者と程よい距離で共にする施設での生活もひとつの選択肢として浮上するのはごく普通のことではないでしょうか。

 

ただ、それはどういう状況でも「家で居たい」と言うに決まっています。

誰だって、生活を変えることに不安があるのは当然です。

それを、選択肢として示し、持ち家がある方は、お試しで入所してみて、今の生活と比べて選択する権利もあるのではないかとわたしは思います。

 

増してや、現在、施設で暮らされている方々もいるわけで、国が家で暮らすという施策を推進しているからと言って、自宅至上主義かのような支援者がいることに憤りを覚えます。

「身体や生活に問題がないならいい」ということをとある団体の支所長さんは言っておられましたが、そこに心の豊かさとか、幸せについては不要なのかなと疑問を持ちました。

そこには潜在的なニーズがある場合もあり、選択肢を示すのも、わたしたち専門職の役割ではないでしょうか。

老後、ひとり暮らしを続けるには『自立と自律』ができる心づもりや、今からの心作りも必要です。

 

今日は、久しぶりの投稿ですが、ちょっと、お怒り気味の上田でした。

ハッピークリスマス!!

 

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