とうとう、この日が来てしまいました…

わたしが、初めて持たせていただいた被後見人さんが、本日の未明に安らかに、旅立たれました。

 

平成23年から約10年、後見人を務めてきましたが、今年はインフルエンザ対策から始まり、引き続きのコロナ対策の影響で、電話でのやり取りだけで、1/31から面会ができていませんでした。


仕方ないこととはいえ、寂しい限りです。

 

施設にご挨拶をして、正午に式場に入り、今は二人っきりです。

 

 


施設のみなさんには、本当に良くしていただきました。

 

わたしの認知症であっても、「誤魔化すようなことは言わず、誠実に一人の人間として、向き合う」という支援方針で、当初は、随分とご迷惑をおかけした部分もあったかと思いますが、カンファレンスなどを経て、それをご理解くださり、ご協力くださいました。

 

1番、関わってくださった生活支援員さんはお見送りの際に、少し涙しておられ、本当にお世話になり、感謝の気持ちで一杯です。

 

出発の際、職員のみなさんに、「正直、面倒なことばかり言う方でしたが、可愛らしいところもある方でした。そういう可愛らしいところがある人だったなと、たまに思い出してあげてくださると嬉しいです。お世話になり、ありがとうございました。」と御礼申し上げました。

 

廊下で暴れて、しまいには裸で寝転び、わたしの腕を掴んで離さず、施設の方と一緒に好きなココアに混ぜて飲ませた安定剤が効くのを
よしよししながら待ったこと、

 

本当によく食べる人だったな…とか、耳元で「こんにちは!わたしはだーれ?」と聞くのが、最近の面会時のお約束でしたが、「うっ、うえださん」と、絞り出して答えてくれていたこと…、

 

色々と懐かしく思い出されます。

 

ご家族とは、疎遠な状態ですが、なんとかひとりだけ連絡が取れるお身内の方に留守電を入れ、連絡を待っているところです。

 

 

明日の納棺の際に、大切にしていた亡きご家族の写真、入れ歯、大好きなココアと甘納豆、チョコレートを一緒に納めてあげようと思います。